介護福祉士が知っておきたい口腔ケア

介護福祉士が知っておきたい口腔ケア

高齢者が増えている昨今、
歯科医療においても疾病構造の変化がおきています。

 

ほとんどの要介護者の方が、
自分の歯を持っています。

 

そして、単に「歯が痛い」、「噛めない」という
一般的な歯科医療の問題だけでなく、
耳鼻科やリハビリテーション科との共通領域である
摂食障害や嚥下障害、口腔ケアなど、さまざまな問題を抱えています。

 

介護職員は、診断を行うことも、
医療行為に踏み込むこともできませんが、
看護師や医師へと連携するための医療面の知識は不可欠です。

 

介護職員は、要介護者の日々の生活を支える仕事をしていますが、
他業種との連携もとても大切です。

 

連携といっても、どの段階がどの専門家の領域で、
介護側から医療側へどのように情報を伝達するのか、
医療側から介護側へどのように情報をもらうのかなどを
考えていくことが必要です。

 

このような連携においては、
今後は介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割が
大きくなってくると予測されます。

 

現状は、医療と介護の間には厚く高い壁がありますが、
「私は悔悟職だから・・・。」ではなく、
「介護職だからこそ」と考え、行動していくことが必要です。
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歯科的疾患の特徴

口腔領域の疾患の代表的なものは「う蝕(虫歯)」と、
「歯周疾患(歯槽膿漏)」です。

 

そして、この「う蝕(虫歯)」と「歯周疾患(歯槽膿漏)」は、
細菌によって引き起こされる感染症であること、
原因は常在菌であり、本来は人体と共存している菌であることを
知っておくことが重要です。

 

<歯は再生力がない器官>

 

歯は、再生力がとても乏しい器官です。

 

う蝕(虫歯)ができてしまい、実質欠損した部分は
人工物で充填し、補わなくてはなりません。

 

抜けて失った歯は、人工的に、補綴(ほてつ)という手段で
補うことが必要です。

 

すると「充填材料」としての金属やレジン等の有機材料の問題、
「道具」としての義歯の問題も発生します。

 

歯科では、咬合(こうごう)の維持や回復が最も大切なことですが、
それらがひとつのう蝕(虫歯)や、一本の歯の治療から始まっているのです。

 

抗菌剤やワクチンなどでは解決できない問題ですし、
このような口腔の病気が発生すれば、
「治癒」は難しくなりますし、期待もできません。

 

歯科の問題を難しくしているのは、
このように再生能力に乏しい組織であり器官であることによるものです。

 

そして、結果として引き起こされる疾患が、
痛みを中心とした症状を引き起こします。

 

間接的にも生命に危機を及ぼすことは多くありませんが、
QOLへは、大きな影響を及ぼすでしょう。

 

ですから、介護職がレベルアップするためには、
歯科的アプローチも不可欠な要素であるといえるのです。

 

さて、口腔内の細菌は、歯垢(プラーク)と呼ばれる集団を形成します。
そして、増殖し、疾患を引き起こします。

 

この疾患の原因となる歯垢に注目し、
これらの疾患を「歯垢病」として位置づけ、
予防や治療、維持管理を総合的に考え、研究し、提唱している人もいます。

 

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